事例紹介

日本アクセス北海道 × HOTnet:災害に負けない、北海道の食を支える強靭なネットワークインフラの構築

東野 直行さま

日本アクセス北海道株式会社
取締役 執行役員 管理本部長

東野 直行さま

太田 博之さま

日本アクセス北海道株式会社
管理本部 情報システム部長

太田 博之さま

飛弾野 一朗さま

日本アクセス北海道株式会社
管理本部 情報システム部長代行

飛弾野 一朗さま

プロジェクトの目的:BCP強化と業務効率化のためのネットワークインフラの更新

ネットワークインフラを見直すことになった経緯を教えて下さい

太田さま

太田さま

大きく分けて2つありますが、一つはBCP(事業継続計画)の強化です。
2018年の胆振東部地震で全道が停電したとき、本社にあったサーバ類が丸二日止まってしまいました。その後も2022年10月に高圧ケーブルの漏電で7時間の停電があり、「このままではダメだ」と痛感しました。通信機器やサーバなど、サービスの根幹に関わる重要な機器を社内に置いたままでは、自然災害やその他のリスクに対応できないと考え、より堅牢なデータセンターに重要な機器や情報を集約して、ネットワークを冗長化するプロジェクトを立ち上げました。
飛弾野さま

飛弾野さま

現場でネットワークやセキュリティの維持管理を担当していますが、本社が止まると全部の拠点が停止してしまうという構造的な弱点については対処が必要と感じていました。それで、本社も拠点の一つと捉えて、すべてのサーバとネットワークをデータセンターに集めることで、どこでトラブルが発生してもサービスが滞らない仕組みへとアップデートすることが必要と考えました。
東野さま

東野さま

当社は、食品卸売業として365日24時間稼働しており、道内を中心としたお客さまに、日々滞りなく商品をお届けすることを使命としています。
そのため、物流や支払いなど、止めてはいけないものがサービスの根幹にあるので、自然災害などの不測の事態に負けない、堅牢なネットワークインフラを切実に必要としていました。

もう一つ理由があると伺いました

飛弾野さま

飛弾野さま

複雑化した環境を整理して、オペレーションをスマートにすることです。
弊社のネットワークは長年にわたり増設を重ねた影響で複雑になっており、メンテナンスが容易ではありませんでした。
また、オペレーションにも改善できる部分が多くありました。例えば、各拠点のパソコンに割り振るIPアドレスを、情報システム部の担当者が一台づつ手動で設定していたことから、別の拠点へPCを持ち込むたびに設定をやり直す必要があり、柔軟に人や機器を動かすことができませんでした。災害時に近くの拠点へ移って仕事を続けるといったことが、そもそもできない仕組みだったわけです。
太田さま

太田さま

加えて、サーバや通信機器の老朽化も進んでいて、何かあれば人手がかかるという環境でしたから、入れ替えは必然と考えていました。

プロジェクトのポイントを教えてください

太田さま

太田さま

まずは、どこかが壊れても会社全体が止まらない仕組みづくりです。サーバをデータセンターに移して、各拠点同士を二重の回線でつなぎ、どちらかが切れても片方が動き続けるようにしたいと思いました。これがBCPの核心となっています。
飛弾野さま

飛弾野さま

社員がどの拠点でもすぐに仕事ができるようにすることも大切な目標でした。
本社やそれぞれの拠点が災害によって使えなくなったとき、自宅近くの拠点に集まればそのまま業務ができるような仕組みを構築したいと思っていました。
東野さま

東野さま

私はシステムに詳しくないので、普段は「つながって当たり前」だと思っている側の人間ですが、今回のプロジェクトを経て、裏側で多くの配慮と工夫があり、スタッフやネットワークを提供してくださっている会社のみなさまが “気づかれない努力” を重ねているということを実感しました。

なぜHOTnetなのか:堅牢なデータセンター・ワンストップサービス

以前からHOTnetとの取引があったと聞いています

太田さま

太田さま

はい。弊社とHOTnetさんとのお付き合いは長く、1988年頃に弊社の前身となる会社が江別の物流センターを建てた際に初めてネットワークを引いた時からとなっています。
それ以来、道内の各営業所と本社とを結ぶネットワークの構築など、色々な面で支えてもらってきました。担当してくださっているSEの山田さんをはじめ、技術の方も営業の方も何でも相談できる存在で、とても良い信頼関係が築かれていると思います。
飛弾野さま

飛弾野さま

長年の実績があるからこそ、今回のような大きなプロジェクトも、まずはHOTnetさんに相談しようと思えました。
もちろん他の業者さんとも比較しましたが、やはりHOTnetさんは我々の業務をよく理解しているので話が早いと感じました。

S.T.E.P札幌データセンターを選ばれた理由を教えて下さい

太田さま

太田さま

何より「止まらないこと」と「災害に強いこと」です。S.T.E.P 札幌データセンターは都市型と地方型のメリットを併せ持っている魅力的なデータセンターです。
地下鉄でアクセスできて都市部からも近いため高速・低遅延であるにもかかわらず、液状化や水害などの災害リスクが少ない場所に建てられていて、震度7クラスの地震にも耐える免震構造や、本線・予備線の二系統受電、非常用の発電機も備わっています。
飛弾野さま

飛弾野さま

 非常用発電機も、一般的な重油を用いたタイプではなく、一般的に入手できる灯油で稼働するものを使っていると聞いています。
そのおかげで、胆振東部地震のときにも、他の多くのデータセンターが止まってしまうなか、燃料不足にならず止まることがなかったと聞きました。
太田さま

太田さま

データセンターの評価基準でTier4に準拠※しているというのも評価ポイントでしたね。

※日本データセンター協会(JDCC)制定の「データセンターファシリティースタンダード」に定義されたサービスレベルTier4(最高値)に準拠。
東野さま

東野さま

実際にいくつものデータセンターを視察しましたが、S.T.E.P 札幌データセンターを見た瞬間に「ここなら安心だ」と直感的に感じました。
他では見ないような高額な機器が整然と並び、手入れが行き届いていて、しっかりと設備投資されているということが伝わってきました。
それで「この人たちに任せれば大丈夫だ」と感じたのを覚えています。

機能的に満足のいくものだったということですね

太田さま

太田さま

確かにデータセンターの設備は理想的なものでしたが、理由はそれだけではありません。ネットワークやクラウドまでワンストップで任せられる通信事業者であるという部分が大きいです。担当SEの山田さんやサポートしてくださるチームの皆さんは本当に幅広い知識を持っていて、全体を見通して様々な提案をしてくださいます。
飛弾野さま

飛弾野さま

我々は通信をずっとHOTnetさんにお願いしてきましたので、サーバとネットワークを一緒にお願いできるのは、非常に効率的で大きなメリットです。クラウドへの移行やセキュリティ対策など幅広い分野にわたって相談ができますし、万が一の時にはすぐに駆けつけてくれるのも心強いです。
東野さま

東野さま

私は決裁者として、技術的な部分についての皆の判断を信頼していますので、基本は任せているのですが、今回HOTnetのみなさんと様々なコミュニケーションを取らせていただき、みなさんの人柄がとても温かくて魅力的だというのは、選んで良かったと思える重要なポイントです。

課題の解決:L2Lの採用・S.T.E.P札幌データセンターへの移行

実際のネットワーク整備とサーバ移設の様子を教えてください

飛弾野さま

飛弾野さま

まず、システムを堅牢にするため、データセンターと各拠点を結ぶ回線を二重化し、通信機器も最新のものに入れ替える計画をたてました。
本社がダウンしても別の拠点が機能するよう、すべての拠点を同じレベルの拠点として再設計しネットワークの構成を一から見直しました。
太田さま

太田さま

ネットワークの幹線にはHOTnetの広域イーサネットサービス「L2L」を採用しました。
これは超高速広帯域の基幹網[HOTnet GIGA‑EXCHANGE]をベースにしたサービスで、各都市間のLANをシームレスに結び、完全クローズドで高いセキュリティを保つことができます 。これにより大容量のデータやVPN接続も安定し、将来的なクラウド利用にも対応できる土台が整いました。
飛弾野さま

飛弾野さま

また、このタイミングでDHCPの自動配信機能も導入しました。
それまでは他の拠点でPCを使用する際には、我々が手動でそのPCにIPアドレスを設定する必要がありました。それを自動配信に切り替えることができたので、PCを別拠点へ持ち込んでも自動ですぐにつながるようになりました。
つまり、災害時などに自拠点に拘らず仕事を続けることができる環境を作ることができたわけです。これもSEの山田さんと相談しながら最適な方法を見つけることができました。
太田さま

太田さま

実際に本社にあったサーバや通信機器をS.T.E.P 札幌データセンターに移す作業の際には、わたしたちのサービスが止まることがないように、SEの山田さんを中心に「どうすれば止めずに入れ替えられるか」を何度も議論してくださり、緻密なスケジュールを組んで臨むことができました。
東野さま

東野さま

社内では「どのタイミングでシステムが止まるのか」といった不安の声もありましたが、実際にはHOTnetさんが夜中に短時間で作業をしてくれたおかげで、ほとんど気づくことなく切り替えが進んでいきました。サービスの現場に負担をかけないようにという配慮をひしひしと感じました。

HOTnetと協働することのメリット:迅速な障害対応・相談しやすい環境

導入を経てあらためてHOTnetを選定して良かったと感じることがあれば教えてください

太田さま

太田さま

これは前から感じていることですが、障害が起きたときの対応がとにかく速いです。
以前、通信機器が故障して代替機の手配に1週間かかると言われたことがありましたが、HOTnetさんが他社製品の予備機を探して半日で復旧してくれました。
飛弾野さま

飛弾野さま

 日頃から現場レベルの会話ができるので安心感があります。何かあったときにも話が早いということです。
社内から「ネットが遅い」とか「つながらない」といった問い合わせが来ることがありますが、HOTnetさんに相談すると原因の切り分けや対策を一緒に考えてくれます。
太田さま

太田さま

技術や設備ももちろんですが、やはり担当者の人柄が魅力ですね。SEの山田さんをはじめ、営業の方も技術の方も親身になってくれるので、些細な質問でも気軽に投げられます。そうした信頼関係が長年続いていることが、私たちにとっても大きな価値につながっていると思います。
東野さま

東野さま

本当にそうですね。プロジェクト定例会の後で会食をする機会がありましたが、楽しかったのを記憶しています。
そこで新しい技術の話を聞いたり、仕事に関係ない雑談をしたり、そうした人間的なつながりを大切にしてくれます。だからこそ、仕事の場面でもスムーズなコミュニケーションが出来ているのだと感じています。

今後の展望

これから先、どんな計画や課題がありますか?

太田さま

太田さま

今回のプロジェクトで言うと、データセンターと各拠点を結ぶ回線の二重化を完了させたいと思っています。その後は通信機器の更新やクラウド利用への移行、無線技術の導入などを順次進めていく予定です。
人手が限られているので、運用負担を減らしながら安定したインフラを保つことが目標です。
飛弾野さま

飛弾野さま

ネットワーク機器は年々進化し、データ量も増えています。今後はセキュリティを高めながら、動画などの大容量データにも対応できる仕組みが必要です。営業担当の今井さんやSEの山田さんとディスカッションしながら、次の一手を考えています。

今後、HOTnetにどんなことを期待しますか?

太田さま

太田さま

これまで通りお願いします。この一言に尽きると思います。困ったときにすぐに相談できる安心感は掛け替えがありません。
飛弾野さま

飛弾野さま

お互いにWin-Winの関係を続けていければと思っています。安定したサービス提供はもちろん、新しい技術や運用方法の提案にも期待しています。
東野さま

東野さま

私たちには食のライフラインを守るという使命があります。どんな天候でも、災害時でも物流を止めないためには、堅牢なシステムが不可欠です。だからこそ、HOTnetさんと一緒に、これからも安全で強い仕組みを作り続けたいと思っています。
今後も様々なコミュニケーションを通じてお互いに良い仕事をしていきたいと思います。
太田さま

太田さま

最後はやっぱり人と人ですよね。これからもよろしくお願いいたします。

取材実施日:2025年12月18日

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日本アクセス北海道株式会社さま

2000年3月、北海道雪印販売株式会社と杉野商事株式会社が合併し、杉野雪印アクセス株式会社が設立され、2013年5月に株式会社日本アクセスのグループの一員に。
「心に届く、美味しさを」を企業スローガンとして、北海道内はもちろん、道外へも広がるロジスティクス機能を活用し、フルカテゴリーの食品および関連消費財の卸売事業を展開されています。
また、食品安全コンサルタント業務、貨物利用運送事業など、多様なサービスを提供しています。小売店・外食産業をはじめとして、道民の食卓を支えておられます。
日本アクセス北海道株式会社さま

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