ケーススタディ

Case 09

マルチハイパーバイザによるディザスタリカバリに関する実証実験

「北海道-東京-沖縄間のマルチプラットフォーム検証環境」にて実施したマルチハイパーバイザによるディザスタリカバリ(災害復旧対策)に関する実証実験について紹介いたします。

マルチハイパーバイザによるディザスタリカバリに関する実証実験

Point

  • 業継続性を高める災害対策の実施
  • より導入しやすいディザスタリカバリ環境の実現

課題

事業継続性の向上におけるディザスタリカバリのニーズの高まり

近年の活発な梅雨前線による集中豪雨や、列島を縦断する台風などによる被害の発生などに備え、企業等において事業継続性を高めるディザスタリカバリ(災害対策)のニーズが高まっております。
当社では、以前からデータセンターを活用した「遠隔地データバックアップ」や「広域でのシステム分散配置」といった対策の実施についてご提案し、お客様に対してソリューションを提供してまいりました。
しかし、こうしたシステムの構築や維持、運用にかかるコストの観点から、実際には導入が難しいというケースが少なくありませんでした。

施策

マルチプラットフォーム検証環境の構築とマルチハイパーバイザによるディザスタリカバリの実証

こうした状況を踏まえ、「北海道-東京-沖縄間のマルチプラットフォーム検証環境」を構築し、「マルチハイパーバイザコンピュータの仮想化技術のひとつである仮想マシンを作成および実行するソフトウェアのこと。によるディザスタリカバリに関する実証実験」を実施して、その有用性を検証しました。
その内容は、ハイパーコンバージドインフラストラクチャコンピューティング機能やストレージ機能などを統合し、シンプルな構成を実現した仮想化基盤のこと。やストレージが有するレプリケーションコンピュータのソフトウェアやデータの複製を別のコンピュータ上に作成し、ネットワークを介してその内容をリアルタイムに同期すること。機能を利用して、沖縄に設置した仮想化システムのデータを S.T.E.P札幌データセンターに設置した装置へ転送し、その転送されたデータを用いて仮想マシンを起動させるというものです。

これらの検証では、使用した全てのハイパーコンバージドインフラストラクチャ及びストレージ製品において仮想マシンが起動できることや、マルチハイパーバイザによるディザスタリカバリについては、メインサイトとバックアップサイトが異なる仮想基盤(ハイパーバイザ)で構成された環境においても仮想マシンが正常に起動できることが検証できました。
札幌-沖縄間での日本国内最長距離において、本実験による正常動作が確認できたことにより、全国各地の事業者様と東京を経由して接続することで、同様のディザスタリカバリ環境を構築し、お客様に提供することが可能であると考えております

今後、当社では、本実証試験の結果を活かし、日本全国の事業者様に対してS.T.E.P 札幌データセンターを利用したディザスタリカバリ環境の提案、次代のクラウドサービスの提供を目指して参ります。

過去のプレスリリース:https://www.hotnet.co.jp/resources/up_images/NEWS_RELEASE_20190416.pdf

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